3 あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む


柿本人麻呂
山部赤人とともに歌聖と呼ばれ、 三十六歌仙の一人でもある。

He, with YAMABE no Akahito, was called a kasei(great poet), ranked as one of the Thirty-six Poetry Immortals.


現代語訳
山鳥の長く垂れ下がっている尾のように、私は長い夜をひとり寂しく寝るのだろう。

Like the long tail hanging down of the mountain bird, I would sleep lonely.


文法・語
「ひとり」ー「ひとりで」という意味の副詞
「か」疑問の係助詞
「も」強意の係助詞
「む」推量の助動詞

あしびきの(Customary epithet)
山に関係した言葉にかかる枕詞